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Date:2022.06.29

床材の耐久性

リフォームを担当しております薄井吉昭です。

普段生活している木造住宅の中で家の中を歩いていると床材がパチパチやミシミシやギシギシ等、歩くたびに音が変化したり、大きくなったり、季節によって音が聞こえてり、何も聞こえなかったりと言う経験がございますでしょうか。

新築間もない建物では少ないかもしれませんが、住宅の床材はベニヤ板を張り、その上にフローリングやクッションフロアー等の仕上げ材を張っておりまして木造住宅の場合は四季を通じて材木自体が湿気を吸って膨れたり、乾燥したりと伸縮しているのでベニヤ板の継ぎ目が擦れて床鳴りする場合があります。

1~2年程で材木伸縮が落ち着いてその後床鳴りが納まるケースが多いですが酷い時にはビスや釘で固定して床鳴りを止めたりします。

リフォームで多く相談頂くケースでは洗面脱衣室の床がブカブカして床が抜けそうとの事がありますので今回は2件の現地確認状況を紹介致します。

 

1件目は築20年程度の建物になります。

写真では良く分かりませんが浴室出入口ドアから少し水が漏れてきて床のクッションフロアーシートの下に水が染み込んでいたようでした。

一般的は浴室出口に足ふきマット等を置いてしまうと水が漏れても分からないで下地のベニヤ板が腐食するケースがありますので注意して下さい。

クッションフロアーを捲ってみると御覧の通り下地ベニヤは腐食して真っ黒です。

シートを全て剥がしてみるとドアの両端は水が漏れやすいので下地ベニヤが真っ黒になっておりました。

床下に潜り点検をしましたが築20年程なので床下は土ではなくコンクリートになっておりましたので湿気は少なく、床合板を支えている根太材はしっかりしてましたので床ベニヤ板を張替して新規にクッションフロアーを張り丈夫で綺麗な床に変わりました。

 

2件目の建物は築30年程でハウスメーカーの住宅です。

こちらはお客様から床が抜けそうなのでと相談を頂きまして確認に行きました。

洗濯機横の壁際の床を手で押すとブカブカしており床が抜けそうな状況でした。

下地の桟(根太)の上で体重をかけるしっかりしているのですがベニヤ板の部分は結構腐食しており危険な状態です。

早速床下に潜り点検を行いました。

一般的に使用するベニヤ板は木を薄く消すった物を木目を互い違いにして張り合わせて物になりますが、こちらに使用してある板は木のチップ材を圧縮して固めた板材を使用してありました。

築30年なので湿気等の影響で強度が無くなってしまった状態かと思います。

床下の状態ですがコンクリートは無く土の状態でしたが、地面は非常に乾燥しており地面が割れておりました。

基礎の奥に見えている格子(風窓)から換気されているので床板を支えている桟(根太)は腐食しておりませんでした。

 

以上の様に床下環境の状態が良くても使用している材料の違いや、築年数により床板が腐食する場合もありますし、築年数が短くても床下環境や、使用している材料が適格ではない場合は不具合が早く発生してしまう場合もあります。

床下や天井裏等お客様が普段確認出来ない所は私共にお任せください。

建物に不安のあるはいつでもご相談下さい。

ご連絡お待ちしております。

 

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