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Date:2021.10.30

住宅定期点検のポイント

住宅の定期点検やリフォーム工事を担当してしております薄井吉昭と申します。

新築住宅を計画されるときは住宅展示場や内覧会等、数多くのモデルハウスを見たり情報を集めて自分の気に入ったデザイン、資材を取り入れて希望を叶えられているかと思います。

いよいよ新居での生活がスタートすると木造住宅の場合1年間の四季を通じて資材の伸縮等によりクロス割れや建具の調整等、細かな不具合も生じる事がありますが殆どが1~2年程度で納まってくるので保証期間内で補修出来ると思います。

殆どの建築会社では1~2年又は5年間隔で点検を行っているかと思いますが個人のチェックはどのように行えば良いのでしょうか。

室内の床、壁、天井、建具、設備器具等は常に見える所ですので生活していれば不具合が分かると思いますので都度建築会社に相談するのが良いと思います。

知らない間に建物が傷んでしまう例としては、雨漏れや水漏れで早く分かれば良いのですが発見が遅くなるとシロアリが発生して更に被害が大きくなってしまう事があります。

今回は雨漏れや水漏れ被害で相談を受けた例を紹介したいと思います。

こちらは雨漏れしている状況です。

築年数は結構たっている為、天井裏に断熱材が入っておりませんでした。

この場合屋根から雨が侵入した場合天井板が直接濡れるので部屋から天井をみると雨染みが出て早めに発見出来ると思います。

天井裏に断熱材が施工してある場合には少量の雨では断熱材が水分を吸収して発見が遅くなる場合もあります。

写真の様になってしまった場合は外部の雨水侵入位置を特定して侵入しないような処置をしてから天井板の張替になります。

次に、水漏れしている状況になります。

 

左側は洗面化粧台のシャワー水栓金具パッキンが劣化してしまい使用中にシャワーホースを伝って下の水受けタンクに水が溜まる状態になってしまいました。

通常は下の収納には物がはいっておりタンクが見えない状態になっていて水受けタンクから少量水が溢れていた事に気が付かなく洗面化粧台の底板が腐食している状況です。

右側は洗濯機が置いてあり排水ホースから少量水漏れしており洗濯機が置いてあった真下の床板が腐食してしまった状態です。

こちらは床板の張替をしました。

洗面化粧台は水栓金具交換だけで大丈夫でした。

雨漏れや水漏れが上記に様に発見できれば天井や床板の張替工事で済みますが、漏れている事が分からず長年漏れていると構造材が腐食してしまう場合があります。

両方共浴室の改修工事で既存のタイル張り浴室を壊している状況になります。

タイル張りの浴室は長年の間にタイル目地が割れしまし入浴中に染み込んだ水分が冬場凍結しタイル目地を更に広げて、広がった目地に水が染み込み下地の材木が腐食していきます。

右側は地面から基礎コンクリート表面に蟻道(シロアリが通るトンネル)を作り濡れた材木に入り込んでいる所です。

左側は柱下方は半分位シロアリ被害をうけた 状況です。

このような状況を見てしまうと新築しても心配になってしまうと思いますが上記の写真は築30年以上はたっている建物で現在と建築基準も違うので最近建築した建物やこれから検討する方はそれほど心配しなくても大丈夫かと思います。

自動車も2年ことに車検を受けて、体も毎年健康診断を受けていると思いますので、大切なお住いも2年~5年事に点検をお勧めします。

建物に関して何処に相談して良いのか分からいと良くお聞きしますので、その時は是非、薄井工務店にお気軽に相談下さい。

お待ちしております。

 

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