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Date:2017.01.17
地震への備え
地震への備え
皆さんこんにちは!薄井工務店代表の薄井です。
今日は何の日だかご存知ですよね?
少し古い記憶になってきましたが。
そう『阪神・淡路大震災』1995年1月17日午前5時46分
あの日です。あれから22年が経ちます。
栃木県では直接的な揺れは感じませんでしたが、テレビで惨事を見る限りでは凄い衝撃的な映像でした。
当時、私は前年に自宅を新築し、この震災があった年には一級建築士の試験にチャレンジすべく勉強をしている時でした。
建築の実務経験は既に10年あり二級建築を取得していましたが、改めて構造力学の勉強をしている真っ最中でしたので強度や倒壊の仕組みがわかる分、地震に対しての不安が相当増していったのを覚えています。
もちろん、当時の法律基準をクリアした住宅を設計してはいましたが、気になり今まで携わった建物の図面をもう一度 全部目を通していました。
自分の目で確かめよう
しかし、テレビでは毎日古い木造住宅の倒壊画像が流れ、『木造住宅は危険!』『瓦は重くて危ない!』などの情報が流れ、もうじっとしていられず震災から2週間過ぎたころに、自分の目で確かめよう!とワゴン車に布団と自転車を積んで神戸に向かっていました。
実際目にした光景は想像以上!神戸市内は車で移動できるところは限られており、途中で止めては自転車に乗り換えながら3日間で市内のほとんどを確認して回り、多くの方々のお話を聞いてきました。
木造も鉄骨もコンクリートもどれだから安心!と言えるものではありませんでした。
でも、全てに於いて倒壊するには理由があることもわかりました。
東日本大震災では多くの被害は津波によるものでした。
これは建築の構造で防げるものではなく、いかに非難するかが重要でしたが、阪神大震災の場合は直下型。
逃げる余裕はなく死者の殆どが地震直後の建物倒壊による圧死が原因でした。
命を守るべく建物が凶器となり命を奪ってしまったのです。
住宅は長く使うものです。建てた時は丈夫でも、その後 経年劣化により強度が落ちてしまっては意味がありません。そのようなことが起きずらい、素材、工法、納まりとし。何よりもしっかりと定期点検することが重要です。
定期点検・耐震診断をして下さい。大きなことになる前に。