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Date:2010.10.16

間に合わなかった新居。

今日は2件のお葬式が同じ時間に重なってしまいました。
私は知人のK様家に出席させて戴きました。
20年前からお付き合いのKさんのお父さんが腫瘍で亡くなられました。
今年の冬場から体調を崩し、6月から検査入院した時は既に脳から骨まで転移した悪性の腫瘍だったとか。
実はKさんのお父さん、病気が分かる前にある工務店さんで新居を計画しており、癌と分かった時には既に工事は始まっていました。
当初は7月に完成の予定だったが、工期が大幅に遅れ、完成した時にはもう退院できない状態に。
そのまま帰らぬ人となり、一度も新居で生活することは叶いませんでした。
喪主のKさんは、それだけが心残りだったと涙ながらにご挨拶されていました。
Kさん宅は数年前に私共で施工させて戴いたのですが、今回はお父さんの繋がりでご依頼されたようです。
立派な新居が完成しただけに、もし予定通りに完成していればと同じ工務店ながら感じてしまいました。
それぞれの人生に深く関わっている『家づくり』という仕事。
つくづくその重さを感じました。

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