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Date:2023.05.13
★戸建て住宅の換気について★
皆様こんにちは
薄井工務店 工務の菊地です。
久しぶりの投稿になります。
今回は、【住宅の換気】についてお話させて頂きたいと思います。
宜しくお願い致します。
住宅の換気について
『住宅の換気』については、以前は法的な規則は特にありませんでした。その為に使用部材の良否によっては室内の空気環境が左右されてしまい、そこに住まう人の健康被害等が懸念される事となり、法的な規制が制定されました。シックハウス症候群等がありましたね。
健康的で快適な住環境を整え、そのルールを法整備し義務づける。2003年の事です。
それ以降に建築された住宅において機械換気設備の設置が義務付けされました。
換気の手法、種類について
【換気する】といっても手法は様々。単純に窓を開ける事も立派な換気方法であります。では何故機械換気が法律(建築基準法)に明記されたか?それは住環境や居住者の住まい方(使い方)に左右されず、基準法が制定した換気量の指針を誰もがクリア出来る様にする為です。
機械換気を使用し、それの換気性能を基に換気量の計算をする。換気量は明確な数値となって表されますので、住環境や居住者の使い方によらない法律の求める換気量を確保する事が出来ます。
窓を開ける事は居住者(使用者)によって個人差が生じますが、機械式の換気であれば一定時間の換気量は担保されているので間違いは生じませんね。
機械換気の種類
建築基準法によって機械換気が義務付けられました。では、どの様な換気方法があるのでしょうか?
換気方法は主に3種類となります。
・第一種機械換気
・第二種機械換気
・第三種機械換気
上記の三種類となります。上記は給気(外部の新鮮な空気)の取り入れ方、排気(室内の汚れた空気)の排出方法が異なっています。それぞれメリット・デメリットがあります。
それでは、各換気方法を簡単にご説明致します。
★第一種機械換気★
第一種機械換気は給気と排気をそれぞれ機械によって強制的に行う換気方法です。
給気と排気が常に機械的に管理されているため、安定した換気量を確保出来るのがメリットです。更にはこの換気方法は熱交換器と言う専用の機械が設置出来ます。給気の温度をコントロールする事で室内の温度を保ちやすい事が挙げられます。
デメリットとしては、フィルターの清掃等、定期的なお手入れが必要になる事でしょうか。
★第二種機械換気★
この換気方法は、給気を機械で行い排気は自然排気となります。
メリットはきれいな空気を安定して取り入れる事が出来る事です。
デメリットは室内が正圧になる為、室内に湿気が溜まりやすい事が挙げられます。このデメリットにより、現在は戸建て住宅ではほとんど使用されていません。
★第三種機械換気★
この換気方法は、給気を自然吸気とし、排気を機械式とする換気方法です。
メリットは室内が負圧となる為、湿気がこもりにくい事です。
デメリットは室内に入ってくる外気の温度調整が出来ない事でしょうか。
上記の様に各換気方法様々です。
ちなみに薄井工務店では第一種機械換気を採用しお客様にご提案しております。
今回のブログは文章中心となってしまいましたが、次回はもっと目で見て楽しめる記事をと考えております。
それではまた次回宜しくお願い致します。