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Date:2022.03.16
木造住宅の下地
薄井工務店リフォーム担当の薄井吉昭です。
リフォーム工事を行う為には既存の建物がどの様な構造と下地なのかを調査して、耐震性、断熱気密性、防水性等を改善し快適に生活が出来るようにすることが目的になるかと思います。
今回は築36年経つ木造住宅のリフォーム現場で内部解体後の下地の状態をご紹介致します。
床下の状況です。
地面は土の状態で基礎には風窓が付いており床下に湿気が溜まらに様になっております。
現在では地面に防湿シートを敷き土間コンクリートにするのが一般的で、床下に湿気が溜まらなく綺麗な状態が保てます。
基礎に断熱材を施工して風窓を付けないで床下に外気を入れない方法もあり、空調で床下を温めて冬は快適に生活できる仕様もあります。
浴室を解体した状態です。
床、壁はタイル仕上がりでしたが使用年数が経つとタイル目地が割れて水が浸入し下地が腐食するケースが非常に多いです。
その為に下地は木製ではなく、ブロックを使用することが多いです。
現在では殆どがユニットバスの為、下地は木製で作ります。
既存の壁に断熱材を施工しユニットバスにも断熱仕様がありますので冬場は格段に暖かくなります。
タイル張り浴室の場合は下地に水が浸入しないように防水施工を行います。
手前の床板は畳の下地です。
板を張った上に畳を敷き詰めておりますが板の隙間から冷風や湿気が上がって来るため畳の下に新聞紙を敷き詰めたりする場合があります。
現在ではベニヤ板を張りその上に畳を敷きますので冷風が来ることもありません。
フローリングも以前は根太(下地の桟)の上にフローリングを直接貼りましたので床の撓みや湿気で床材が腐食する場合が多いです。
現在では下地にベニヤ板を張りその上にフローリングを施工し二重張りにするのが一般的です。
壁下地状況です。
断熱材を剥がした状態になりますが構造材の柱、間柱の外側に板が横向きに張られております。
板の外側に防水紙を張りモルタルを塗って外壁を仕上げております。
窓の両サイド壁に床から天井に向けて斜めに付いているのが筋違いで耐震に重要な物になります。
リフォームの場合には筋違いを取らない事が重要で不足の場合は追加する事があります。
現在では横板は部分に構造用合板を張り耐震性能を高くしております。
天井部分に見えている板は2階の畳下地になります。
1階の床下地を同じく以前は板を張っておりました。
現在ではベニヤ板を張ることにより壁と同じように耐震性能を高くしております。
屋根下地の状況です。
こちらも床下地を同じように板を張り外側にルーフィング(防水紙)を張り屋根瓦を乗せてあります。
昔のルーフィングは紙が破けやすく雨が染みてきて野地板が腐ることが多くあります。
現在では野地板にはベニヤ板を張りルーフィングの非常に防水性のが良くなり雨漏れの心配も殆どなくなりました。
以上の様に木造住宅でも下地に使っている材料や施工方法も変わり、材料の性能も良くなっておりますので見えない所の性能をアップさせて快適、安心出来るようなリフォーム工事をご提案させて頂きます。
お問い合わせお待ちしております。