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Date:2021.07.24
子供室間仕切 音漏れ対策
専務の薄井です。
以前に新築工事の担当をさせて頂いた頃は、お客様のお子様が小さいので子供室は広めにして成長に合わせて間仕切を出来るような設計が多くありました。
お引渡し後は3カ月、1年、2年、5年、10年、15年・・・と5年事に定期点検に伺っております。
10年点検~15年点検位になりますと、お子様が成長して各自部屋が必要との事で間仕切工事のご注文を頂きます。
一般的には建物内の間仕切壁は間柱で下地を作り両面に石膏ボードをはりビニールクロスで仕上げになります。
ちゃんとした間仕切壁で何の問題もございません。
中には受験を控えているので出来るだけ隣室の音を防ぎたいとのご要望も頂きます。
一般的な間仕切壁は両面の石膏ボード間は空洞になっておりますので壁を貫通する音を吸収できるように吸音マットを壁内に施工する事で音は軽減されます。
白いマットが吸音マットになります。
吸音マットの外側に石膏ボードを張りビニールクロスで仕上げになります。
更に音を遮断したい時には石膏ボードの上に遮音ボードを施工します。
石膏ボードにゴムマットが付いている物になります。
こちらは音を遮断するので室内で音が反響しやすくなってしましますので音を吸収しやすいようにビニールクロスではなく布クロスの施工をお勧めします。
隣室面だけではなく廊下や外壁に面した壁にも施工すると更に効果が得られます。
外部からの音が気になる場合は既存窓の内側に内窓を付ける方法がありましてガラスもシングルガラス、ペアガラス、防音ガラスを様々ですし内窓を設置することで音以外にも断熱効果もありますのでお得です。
音を軽減させるには、外部の音を防ぐのと室内の音を出さない等部屋の使い方により変わってきます。
部屋が最上階の場合は屋根からの音を防ぐために天井裏に吸音マットを敷き詰めて、石膏ボード、遮音ボードを施工じます。
音が反響しやすくなるので吸音仕上げボードを施工します。
白いパネルが吸音仕上げ材になります。
そして下に部屋がある場合に音が漏れない様に遮音マットを敷き詰めます。
全面に遮音マットを敷き詰めてスローリングで仕上げていきます。
天井、壁、床を吸音材、遮音材を施工することで面からの音漏れは防ぐことができます。
ここまでの仕様にしますと部屋からの出入り口を開き戸にすることが必要です。
一般的には開き戸より引戸の方が使い勝手が良いと思いますが引戸は防音性が悪いのでお勧めできません。
開き戸も一般的なものでは音漏れするので防音ドアに交換した方が良いでしょう。
これで防音性能が良くなりました。
部屋の気密も高気密になりますので専用の換気設備が必要です。
防音ダクトや防音フードを付けてが外部への音漏れも軽減されます。
ここまでの仕様の場合は室内で楽器を使用する場合が多いです。
防音性能を良くするための方法をご紹介しましたがあくまでも一例でございます。
詳しくはいつでもご相談下さい。
薄井工務店でお待ちしております。