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Date:2021.04.19

大型木造建築物の勧め。

こんにちは。 宇都宮で住宅の新築・リフォーム・ガーデンを設計デザイン・施工をしています。

薄井工務店 代表の薄井です。

暖かく過ごしやすい陽気になってきましたね。  こんな季節は思いっきり外に出歩き、春を満喫したい気分ではありますが、変異種のコロナウイルスも蔓延してきてますし、まだ花粉も出ていますので、もう少し我慢でしなくてはなりませんね。

さて、そんな中ではありますが久しぶりに県外迄足を延ばし、大型木造建築物に対応できる構造体の展示に行って来ました。

ご年配の方は経験あると思いますが、以前は学校なども木造校舎で、トラスという屋根の組み方で、大スパンの建築物も造っていました。

しかしながら、昭和50年頃からは耐震性や防火性、また4階建て等の中層建築物にするために、殆どが鉄筋コンクリート造に建替えとなりました。

それから40年余り、木造の工法も大きく改善され、木が人に与える環境を見直され、現在では学校などの教育機関のみならず、様々な大型建築物、中層建築物も木造化が進んできました。

東京なども都市木造化を加速してますし、新国立競技場も屋根や庇には全国の木を使っていますね。 因みに栃木の木は東北の位置辺りに使われているようです。

私たち薄井工務店でも、350坪の多機能複合施設の大型木造建築は経験がありますが、普通に鉄骨で建てられている、オフィスや倉庫、コンビニなどの店舗など。 当たり前のように鉄骨で建てていますが、これらも全て内部に柱を立てることなく大スパンを木造で建てることが十分可能であります。

これからは、多くの用途の建築物を木造化に出来るように、進めていこうと考えています。

現在も、ある二階建ての大空間の店舗を木造にしたいとの要望をいただいており、計画中であります。

環境的にも国産材を多く使い、植林をすることで、カーボンオフセットが出来ますので、私たち栃木には全国でも有数の良質な木が沢山あります。 なのにわざわざ遠く海外からCO2を排出しながら運ばなくてもいいでですよね。

実はいま、建築業界では、木材がない! と大騒ぎになっています。 まだ、メディアでは大きく取り上げていないので一般の方は分からないと思いますが、本当にいま木材が不足しています。

原因は、アメリカの住宅事情が好調で、まずは北米材が輸入されなくなっています。 約40%を北米輸入に頼っていた日本は大変です。

輸入材が不足したことで、外材を使っていた業者が一気に国産材に回ってきました。 その歪が今度は国産材の不足になっております。

実際には日本国内には沢山の森林はあるのですが、林業に携わる人が圧倒的に不足しており、急な不足による供給体制が取れないでいます。

詳しくはまた次回のブログでお知らせ致します。

輸入に頼らず、普段から良質な国産材を使い家を建てられる体制になれる事を節に願っております。

 

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