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Date:2018.07.07

合板(ベニヤ)工場見学

こんにちは!
宇都宮で新築、リフォームで『木づかいの家造り』をしている薄井工務店代表の薄井です。
現在、宮城県は石巻に来ています。
美味しい魚介類とお酒を飲みに・・・・・・
ではなく(それもありますが(^^ゞ )

 

ベニヤ合板専門の工場へ勉強しに行ってまいりました!

下の写真をご覧ください!
丸太が沢山あると思います。
 

実はこれ、合板(ベニヤ)を作る工場に来ています。
日本では一番シェアのある、セイホクという合板を専門に作っているメーカーさんの石巻工場に勉強に来ているのです。

皆さん、合板(ベニヤ)ってどのように作られてるか見た事ないでしょう?

4万坪もある工場敷地には数万本の丸太が並べられています。
日本国内はもとより、ロシア、中国、東南アジアと様々な国からも輸入されています。
でも最近は国産材の普及から輸入よりも国内の材木を多く使われてるようです。

樹種も様々で、カラマツ、杉、赤松などが主流ではありますが、中には桧もあります。

桧と言えば! 栃木県には一流のブランド桧『桧粋』があるのをご存知ですか?

そう、薄井工務店でも標準仕様の材料です。
その桧を惜しげもなく、合板(ベニヤ)にしているのがこの工場なのです!
まさに、栃木県産材を使ったオリジナルの合板なのです。
 

こちらの写真が、栃木県から来た桧の丸太です。

さて、これをどのようにして合板にするのか?
ここから先は工場内にて撮影禁止となり写真はお見せ出来ないのですが、流れをご説明します。
 
① 丸太の皮むきをする機械に運び水圧にて皮を剥きます。

② 皮を剥いた丸太を170度以上の高温蒸気で20分以上かけて蒸します。

③ 柔らかく蒸された丸太を2m間隔で大きなチェンソーで切ります。

④ 2mの長さに切られた丸太の両サイドで固定し『くるくるー』と高速回転し一気にかつら剥き
(大根でよくやりますね)され、数秒で厚さ3ミリ程度の薄い板に剥かれます。

⑤ 即座に幅2m、長さ10mほどの薄い板を1間隔に裁断されます(2m×1mの板が出来ます)

⑥ 裁断された板はカメラ付きの自動コンピューターにより質の善し悪しを5段階ほどに分かれて
主分けされます。

⑦ 厚さ12ミリのベニヤが出来るにはこの裁断された板を5枚使います。
強度を増すため板は縦横と交互に貼り合わされます。(ここからは手作業も入ります)

⑧ 合わさった板は圧縮される為、12ミリの合板は最初13.5ミリほどの厚さになっています。

⑨ 長さを縦横、1820㎜×910㎜に仕上げ、両面をペーパーで滑らかにします。

⑩ その後、人工乾燥され、刻印をして完成です
 
どうですか!!

たかが合板、されど合板! 凄い仕組みでした。

愛着を感じますよね。

工場内には全国に出荷される数万枚の合板がありますが、1週間足らずで出荷されるようです。
高く積みあがった倉庫内で、我が社で使う『桧粋合板』を発見しました!


来週出荷分で500枚ほどありました。
数ある合板の中でも地元材の桧合板はここだけ。 他と比べても一際いい材料だけに、私も誇らしげになりました!
物の出来上がる過程って重要ですね。
無駄にしないようにしっかりと使わせて戴きます。

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