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Date:2011.05.22
地震保険と耐震改修。
5月も半ばを過ぎたあたりから耐震改修の工事を始めるところが多くなりました。
震災後は損壊の現状が掴めず、何処をどの程度修復したらよいのか?
今すぐやるべきなのか? 余震も多いし直してまたすぐ痛んでも嫌だし。
直したくても材料が無く職人さんも間に合わないのでいつになるのか?
などなど。
今回の大震災! 地形と地盤、築年数と素材など様々な要因によってその損壊状況も様々です。
素人目には何処がどの程度損壊しているのか? 目に見えない所は大丈夫なのか?
補強する方法はあるのか? もう一度同じ地震が来ても大丈夫なのか?
たくさんの不安があると思います。
損壊状況の一つの判断となるのが、私たちのような工務店の調査と、地震保険の査定人の話です。
が!!
もしこの両者の見解に違いがあったときに、さて皆さんはどちらの話を信じますか??
地震査定のプロを信じるのか? それとも家づくりのプロを信じるのか?
どちらを信じるかは皆さんの自由です。
ただ、見方見る観点が違うことだけは事実です。住宅と一口にいっても様々な構造があります。
木造だけでも相当の種類、工法があり更に素材も様々です。
これらを全て把握しながら、半日以上の時間をかけて家じゅうを調査する査定人がはたしているでしょうか?
私も今回、何軒かの立会いをしましたが構造が何かも分からないまま査定している人もいます。
本当に必要な所にお金が出ず、対して必要ない所に多額のお金が出ているのも現状です。
私たちは今、国に査定見直しのお願いをしています。
査定するための本当のプロがほしい。 せめて構造、工法、年数別に査定できる人を準備してほしいと。
木造一筋に30年近く携わるといろんなことが見えてきます。
今後の大きな課題となるでしょう。