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Date:2009.01.30

倒産した住宅会社が残したもの!

3年前、ある方からこんなご相談をいただいた。
『現在住宅を建築中ですが、建て方をして屋根瓦を載せた時点で住宅会社が倒産しちゃったんです』
『薄井工務店さんで後の工事を引き継いでもらえませんか?』
え~!!
突然そうは言われても・・・差し押さえにもなるだろうし、保証の問題、予算の問題、そう簡単に受けられる問題じゃないな。
私 『ところで○○さん今まで幾ら支払ったんですか?』
相談者 『1200万です。』
私 『1200万ですかー、一応どのくらいの出来高か現場を確認してみますね』
後日現場を確認すると、どう高く見積もっても500万程度の出来高しかならない。
つまり700万は過払いになり、倒産してしまった以上戻らないお金になってしまう。
(-_-;)  ・・・・・・・・・・
何とも気の毒だ。
何とかしてあげたい一心で倒産した会社の元社長、既に工事の終わった業者とも話し合いをし、○○さんには少しでも負担を軽くし当社で工事を引き継ぐようにした。
とはいえ、倒産した元社長も自己破産で当然一文無し。 お金を戻せる状態じゃない。
将来少しづつでも返却するよう話はしたが・・・・・
○○さんには気の毒だったが、親の援助や追加融資やらで何とか住まいが完成することはできた。
高すぎる授業料を支払ってしまったが、それでも今は新居で幸せに生活をしたいた・・・
筈が!・・・・・・・   3年後・・・・・
突然! 当時工事をした瓦屋から連絡があり
瓦屋 『あの時、瓦を剥しに行くぞ!と言ったら待ってくれとおたくが言ったけど、いつ金を払ってくれるんだい!』
『俺はおたくが金払ってくれないんなら今から剥しに行くぞ!』
○○さん 『そっ そんな・・・・・・・』
どう考えても道理の通らない話しで万が一剥すようなことがあれば間違いなく犯罪だが。
それにしても3年後でもこんなことになるとは・・・・・・
当時、整理した弁護士から連絡を入れてもらうことになるが。
このご時勢、余程この瓦屋も資金に困っていたのか、自暴自棄になっているような話方だったらしい。
住宅会社というのは 《 絶対に 》 会社を潰してはいけない。
その責任がある!
数年間、多くの仕事をやることは簡単だが、問題は継続すること。
住まいは移動できないし、簡単に償却できるものでもない。
地域でずっと保守監理をする責任がある。
今は、倒産はしなくてもリストラで担当がいなくなったり、支店閉鎖などという事もある。
やはり地域の 『家守り』 にならなければと強く感じた!

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