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Date:2008.12.16

クレーム処理。

築9年、1階鉄骨2,3階木造住宅。
昔、世話になった恩師の住まい。  宇都宮中心部に建つ和風のモダンなスタイルです。
私も設計管理に相当力を入れた建物でした。
毎年ご挨拶に行き良い関係を築いていたが、先日突然電話があり・・・・
先生 『薄井くん、何だか3階がひでえんだよ! ドアが全部曲がって、ありゃぁ柱が曲がってるぞ! 床も隙間があり2階と違うし、とにかく見てくれ!』
私 『 えぇ!!!』  
何で今頃、9年も経って突然柱が狂う何で考えられない。
地盤沈下が一瞬頭を過ぎったが、2階はなんとも無く壁も割れてないのでその可能性はない。
あと考えられるのは建て方の時、柱の垂直を見てないかだ。
ん~これも基本的なことでミスするとは考えられない。
何なんだ????
私 『先生、とにかく明日確認に伺いますので』
翌日
どきどきしながらレーザー機を持ち垂直確認に伺った。
3階に上がるや、レーザー機を設置し垂直確認、恐る恐るコーナーにレーザーを当てると・・・・・
何と・・・   ピッタリ!  数ミリの狂いもなかった。
ホッ!  良かった!
安堵のあまり涙が出てしまった。
結局、ドア枠にも狂いが無く、殆どが兆番の調整のみで済んだ。
フロアーも2階と3階では物が違く目地がありなしの問題であった。
先生にも説明し理解していただいた。
ところで9年も経って何で突然こんな話をと聞いてみたら。
先生 『いや~この前、知り合いで少し建築に詳しい人が来たとき』 『いやなんだこりゃ床に隙間はあるし、柱が曲がっとるぞって言われたもんだからよ俺もビックリしちって』
私 『・・・・・・・・・・』
けっ、建築に詳しい????  とても詳しい人がいう事ではない。
本当、迷惑な話だ。
とかく回りは余計なことを言う人がいるが、まずは信じる前にプロに必ず確認をしましょう。

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