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Date:2021.10.19

森林の高齢化

こんにちは。 宇都宮で新築・リフォーム・外構をしています薄井工務店 代表の薄井でございます。

前回のウッドショックを投稿してから大変ご無沙汰しております。 その後ウッドショックはどうなったのか? 

最近は耳にしなくなりましたね~そろそろ落ち着いてるのかな? と思いの方もおられるでしょうが。 

落ち着いてると言えばそうですが、現在は高止まり中でございます。                 しかも値上がりの範囲は材木だけに限らず、ベニヤ類・フローリング・金物類・そして今後は内装材・石膏ボード・ガラスなどなど10%~30%以上の予測が出ています。

そのうえ半導体の不足も重なり、トイレやボイラーから照明器具まで欠品が出ています。  基本的な理由は全て新型コロナウイルスによる影響ですね。

国内の感染はまずます落ち着いて一安心ではありますが、新興国や途上国も早くワクチンを普及させないと部材は世界中繋がっていますから、このような影響が出てしまうんですね。

こんな時は森林浴しながら気分をリフレッシュ!

気分転換するのが一番!   ということで、先日奥日光を散歩してきました。

 

【奥日光の湯の湖】

 

10月上旬でしたが、もう紅葉は始まっていました。

湖畔を一周散歩し、少し開けた所で山側を見ると、うっすらと虹が・・・・『あ~きれい』水の音と風を感じながら 『こんなに木がたくさんあるのにな~』 と、また考えがそっちに行ってしまう・・・

これ、ちょっと職業病。 悲しい性です。

でも皆さんもお思いの方も多いでしょう。 山を見ながら、あんなに木があるのに何で不足してんの? 

そうなんです。 日本に木はたくさんあります。 ありすぎて早く伐採しないと大変なことになります。

人工林の過半が50歳を過ぎていて、森林にも高齢化が進んでいます。 建築の柱に使う木は40歳~60歳くらいが適しています。  それが1950年頃にはほぼ100%近くあった国内自給率が2002年には18.8%まで低下しました。

人工植林を増やしたのと反比例して自給率は下がり、そこに今回のウッドショック!

もし自給率が80%もあれば慌てることはなかったでしょう。 

まあ仮にそこは仕方ないとしても、問題なのは高齢化した木が増えたことで、CO2の吸収率が極端に減ってしまうこと。 これもピーク時から20%は吸収が減少しています。

木も40歳を過ぎると代謝が悪くなりCo2の吸収率は下がります。  強度に問題はありませんが、代謝が落ちるのは人も同じですね。

伐採し新しい植林をすることで木は成長期に最もCo2を吸収してくれます。

もうお分かりだと思いますが、遠くからCO2を排出しながら輸入材を使うより、近くにある木を使い植林することで、温暖化防止につながるのです。

それだけではなく、山は間伐材を手入れし光を土壌に射してあげることで、木の根が深く入り土砂災害の防止にも繋がります。 

私たちの故郷、地球のためにも、将来を担う子供たちのためにも温暖化は防止しなくてはなりません。

せっかく建てるなら『地元の優良な木を使って家を建てたいですね。』   

 

 

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