Date:2020.02.09
暖かい家=吹抜のある家って知ってました?
山縣です
吹抜のある家は暖かい
僕の中では常識だったのですが、結論から言うと
吹抜のある家=暖かい家 です。
もちろん、基本的な断熱・気密性能を備えての話しですが。
吹抜を取り入れたくないと嫌煙される方もいらっしゃいますが、
2帖分の大きさでも、あると様々な恩恵があります。
1つは明るさ
吹抜の高い位置から入る吹抜窓(ハイサイドライト)は太陽の光を和らげながら1階を照らします。
すぐ近くにお隣の建物があっても、吹抜窓があると室内を明るく照らします。
リビングには柔らかな光が入り、明るすぎず・暗すぎない落ち着く空間が出来上がります。
とにかく明るいリビングにしたい時は、リビングに吹抜をつくって1.2階の南側に大きな窓を取るととーーーっても明るい、リビングの完成です。
個人的には少し明るさを絞った位が好みだったりします。
2つめは暖かさ
冬場の日なたって暖かいですよね!
当たり前ですが、太陽の光には熱エネルギーがあります。
分かりやすく電気エネルギーに変換すると、南側の窓は1㎡当たり
約1380Wの熱エネルギーを受けます。
窓の大きさを2m×3mとすると約8280Wにもなります!
実際はLow-Eガラスの遮熱効果やら窓自体の熱損失やらで削られて
約3240Wほどのエネルギー量になります。
でもこれ、エアコンの暖房能力にすると8畳用エアコン程の暖房能力があるんですね。
日中、無料で暖房エアコンを稼働しているようなものです。
つまり、お得!で快適!!なんですねー
ついついお金に換算してしまう。。。
ですが、夏場は逆に暑いですよね!
なので、設計段階でリビングに大きい窓をつける場合に
庇や屋根を前面につけるご提案をすることが多いです。
自然の力を利用したパッシブデザインと言われます。
3つめは空間にメリハリができる
天井は高い方がいいなーという方もいらっしゃいますね。
ではどのくらいの高さからが高い天井だと思いますか?
・・・。
この質問をして明確にこの高さ!と答えられた事はないんですねー
正直、その方の感覚だったりするので一概に
この高さは高い天井ですね!とは言えません。
重要なのは天井の高さよりも他のパーツとのバランスだったりします。
窓の位置やドアの高さ。家具を入れたらそれも影響を与えます。
ドアの例で例えると上記の写真の通りです。
天井の高さは一緒なのに右側の方が高く感じませんか?
これが目の錯覚でおこるんです。
目の情報は点や面、線で輪郭を捉えています。
特に線は空間を認識するのに重要な役割があります。
部屋の角に変化を付けるだけで広い空間だなと錯覚させます。
窓も取付位置を工夫すると視線を面で止めずにその先の抜けを生みます。
人の目って不思議です。
もちろんメリットばかりではないですよ!
吹き抜けのデメリットとは?
メンテナンス性や音などの問題もあります。
高い位置に窓設けると掃除が大変ですよね。
外側にバルコニーを設けるなどして、掃除がしやすい工夫が必要です。
音の問題もあります。
1階で出た音は乱反射しながら2階に移動します。
これがまた結構大きく聞こえる。。
音を吸収する素材を使って乱反射を防いだり
音が気になる部屋を届かないようなプランにするなどの工夫が必要です。
いかがでしょうか?
吹抜の家が気になってきませんか??
私の自宅に吹抜がありますので、ぜひ遊びに来てみてください(^^)/