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Date:2018.03.27
年輪
寒さも和らいできて、このところ春らしい陽気になってきましたね。
花も咲き、新しい芽が出、心も体も活動的になってきます。本当に気持ちが良くウキウキする季節ですね。
しいて言えば、花粉が辛いことくらいが憂鬱ですが・・・・
でも、杉も桧も私たちは大変お世話になっていますので、花粉が無くなったらそれこそ大変な事です。
家を造る資材がなくなり全く仕事になりません (~_~;)
特に県産材の杉、桧はうちの標準仕様ですから様様です。
もう一心同体! 花粉も喜んで受け入れるしかありませんね。
寒さの厳しい栃木の環境は強い木を育てる −栃木のブランド桧・桧粋−
さて、これからの季節は木も成長する時期になってきます。
寒い冬は木もじっと成長を止め、寒さに耐えています。春から夏、秋までは水を多く吸い始め成長する季節に入ります。
みなさん、木の年輪はどなたも見たことはあると思いますが、年輪そのものはどのように出来るかご存知ですか?
実は日本は、四季がはっきりとしてるが故、綺麗な年輪、木の目が出来るのですね。
特に私たちが住む栃木県は冬はとても寒く、夏は暑い地域です。
そのような地域こそ身の締まった年輪の綺麗な木が出来ます。
下の写真は、100年生の桧を伐採する時の様子です。
寒い地域はこのように上に真っすぐ伸びるスーとした質のいい木が育ちます。
(栃木のブランド桧・桧粋です)
このように真っすぐ伸びる強い木が育つのにはある程度の寒さと、四季がはっきりとした気候が必要です。
年輪の筋のような濃い所は、冬を表しています。
薄茶の所は春と秋、白っぽい所は成長の多い夏になります。このように一年一年、成長と停滞期を繰り返しながらゆっくりと木は育って行きます。
寒さの厳しい栃木の環境は強い木を育てるにはもってこいの地域なんですね (^^♪
従いまして、木の年輪を見てもらうと温かい地域で育った木は年輪の幅も広く、寒い地域で育った木は年輪の幅が狭く身の締まった強度のある木という事です。
また寒すぎても成長が遅く、木の構造に使うには時間がかかりすぎますし適度な気候が必要なんです。
逆に熱帯地方の木は年中夏ですので成長が止まる時が無く『年輪の無い木』というのもあります。
年輪が無いなんてなんだか変ですよね。
下の写真は(上の写真の木)実際に山で自分たちで伐採した木を家の大黒柱に使用しました。
立木の状態から伐採、製材を経て、乾燥し、工場に運ばれ、大工さんが加工して初めて家に使われます。
100年の命を頂戴して家に活用するわけですから、感謝しなければいけませんね。